こんにちは。
kztaka(@lucky_kztaka)です。
今日のテーマは
「猿でもわかるビジネス用語」
です。
このシリーズは【知識が0ベースでも言葉を理解出来るようになる】をコンセプトに、ビジネス用語をどこよりもわかりやすく解説していこうと思います。
今回のテーマは
「BCGマトリクス」
について解説していこうと思います。
目次
どういう内容?
企業では様々な事業が展開されていると思います。
また事業だけでなく製品をいくつか作っている企業もあると思います。
それら1つ1つの事業・製品を
「シェアの大きさ」
「市場の成長率」
から
「花形」
「金のなる木」
「問題児」
「負け犬」
の4つに分けようというものです。
分類方法
前述したとおり事業・製品を2つの切り口から分けます。
詳しく解説していきます。
シェアの大きさ
大きさは何と比較して大きいか小さいかを判断するようになります。
比較する市場が独占状態だったら、周りは気にすることなくトップシェアですね。
ただほとんどの市場には競合他社が存在していると思います。
競合他社との売上高や販売数の比較から、判断していくことになります。
その内A社が25件、B社が35件、C社が40件販売していました。(価格は今回無視します。)
という事は業界1位はC社でシェアは一番大きい。
業界2位はB社でシェアは中間。
業界3位(最下位)はA社でシェアは小さい、という風に判断します。
この事から、シェアの大小は自分たちが考える「絶対的なシェア」ではなく、他社との比較からわかる「相対的なシェア」で考えなくてはならない、という事です。
市場の成長率
その市場にまだどれだけ伸びしろがあるか、という事です。
この「伸びしろ」は高ければ高いだけ投資が必要になる、という意味にも言い換えられます。
成長率が高いと、まだまだ新規参入が見込める状態でもあるので、既に参入している企業はじゃんじゃん投資をしていかないとシェアは奪われてしまいます。
また成長率が高いときは、新機能を搭載した新製品を生み出していくチャンスでもある為、やはり投資はどんどんしていかなくてはなりません。
そのスマートフォンってiPhoneが発売された2007年からの成長ぶり(進化のスピード)は物凄かったと思います。
1年経ったらもう別次元の商品に進化していた、なんてことはザラにありました。
しかしここ2年くらいは進化の仕方は、当時に比べるとゆっくりになってきていると感じませんか?
それは市場の成長率が少し落ち着いてきたから、という事でもあります。
もちろん技術革新などが起きればまた一気に成長する事がありますが、今のところそれは無さそうです。
4つのグループ
「シェアの大きさ」と「市場の成長率」での分類方法を解説しました。
それでは次に4つそれぞれのグループを解説していきます。
シェア:大 成長率:大 「花形」
業界シェアがトップやそれに近い程大きく、対象の市場がこれからまだまだ成長段階にある市場は
「花形」
と呼ばれます。
何故「花形」なのかは調べてもあまり出てこなかったんですが、恐らく成長率の高い市場は世間の注目も高く、そこで活躍している(シェアを拡大している)企業は「華々しく見える」から「花形」と呼ばれるんだと思います。
企業にとって成長率が高いという事は投資額も大きい為、絶え間なく投資が必要になります。
シェアを維持するためにもじゃんじゃん投資をしていく事になります。
シェア:大 成長率:小 「金のなる木」
業界シェアがトップかそれに近い程大きいが、対象の市場が成長はもうほとんど見込めない市場の場合は
「金のなる木」
と呼ばれます。
個人的にですがビジネス用語の中でこの言葉は珍しく直接的な言い方なので、今まで勉強してきた言葉の中で一番好きです笑
成長率が低い為に新規参入してくる企業は少ないので、後ろを脅かせれる心配が少ないとも捉えられます。
それなのにシェアは大きい。
正に「金のなる木」ですね。
シェア:小 成長率:大 「問題児」
これからまだまだ成長してくる市場ではありますが、自分たちのシェアが2位以下の時その事業・製品は
「問題児」
と呼ばれます。
成長率は高い為に投資は必要になります。
しかし現状はまだトップシェアを取れていない状態なので更なる投資が必要になっている状態です。
「金のなる木」で得た収益はどんどんこの「問題児」に投資することで、「花形」に変え「金のなる木」にさせるのが理想の流れになります。
シェア:小 成長率:小 「負け犬」
成長はほとんど見込めない市場にも関わらず、シェアも取れていない事業・製品は
「負け犬」
と呼ばれます。
キツい言い方ですね。。。
しかしビジネスはボランティアではないのでダメなものはダメ、と決断しなくてはいけないのです。
本来この「負け犬」に分類される事業・製品は撤退や売却するのが一般的です。
が、今「負け犬」のこの事業・製品は企業にとってのルーツであったり、この事業・製品を使う消費者や企業のロイヤリティが高い場合、維持していく事も検討しなくてはならないのです。
まとめ
今回まとめた「BCGマトリクス」は、アメリカの有名なコンサルティング会社である「Boston Consulting Group(ボストン・コンサルティング・グループ)」というコンサルティング会社が提唱したものになります。
厳密にいうと【「市場成長率ーマーケット・シェアマトリクス」を活用したポートフォリオ分析】を「BCGマトリクス」と言います。
ですが、ほぼどんなサイトや過去問でも【】内の長ったらしい名前で出題されることはありませんでした。
なので「BCGマトリクス」で覚えてしまって問題ないかと思います。
いかがだったでしょうか?
「猿でもわかるビジネス用語」
「BCGマトリクス」編
ご理解いただけましたでしょうか?
それではまた次回。