こんにちは。
kztaka(@lucky_kztaka)です。
今日のテーマは
「猿でもわかるビジネス用語」
です。
このシリーズは【知識が0ベースでも言葉を理解出来るようになる】をコンセプトに、ビジネス用語をどこよりもわかりやすく解説していこうと思います。
今回は【環境分析】について解説します。
以前の記事で「マクロとミクロ」についてお話したと思います。
その時「マクロ環境はコントロール出来ない。」という事を書いたと思います。
これに間違いはないのですが、コントロール出来ないのなら手の施しようがないじゃないか!!
という声が聞こえてきそうなのでここの部分を補足しておきます。
まず結論から言うと、対策は打てます。
しかしここでの対策は予測の範疇でしかなく、100%それが起きるとは限らない、という事が大前提にありますので注意が必要です。
以下で詳しく解説していきます。
目次
マクロ環境が変化すると何が起きるの?
具体的な事象は行う事業や製品によって異なるのでわかりませんが大きく分けると2つの事が起きます。
これも以前の記事の「SWOT分析」で出てきたワードになります。
そう「機会」と「脅威」です。
環境が変化をすると新しいニーズが生まれてきます。
今まで既存製品・事業でシェアを獲得してきたトップ企業達にとってこれは「脅威」です。
しかし他の企業にとっては新製品を売り込むチャンス(機会)になるわけです。
企業はこの「機会」を捉え、「脅威」を回避する必要があります。
その為の対策が「環境分析」になる訳です。
「環境分析」の方法は?
代表的なもので5つの分析方法があります。
②クロスインパクト法
③ブレーンストーミング法
④フォーカスグループインタビュー
⑤シナリオ分析
以下でそれぞれを解説していきます。
①デルファイ法
将来の科学技術の事象を予測するのに使われます。
指定の分野の専門家を集め、個別に質問をしていき、集まった結果を一度返却します。
同じ質問を更にもう一度実施、また返却、を複数回繰り返す。
回答者の匿名性をしっかりと確保することで有力な回答者の回答に偏ることがないようになる。
(「あの人がAって言ってるからAって事にしとこう」のような事)
繰り返し行う事で制度を高め、専門家の一致した見解を引き出すことが出来る。
②クロスインパクト法
前述のデルファイ法と同じく、将来の科学技術を予測するのに使われます。
デルファイ法で分析した結果、事象が複数出てくると思います。
クロスインパクト法ではその事象間の関係性を考慮して、デルファイ法よりも更に詳細に分析することになります。
「クロスインパクト行列」という分析方法を用います。
2つの将来の事象に対して2つの推定値を使います。
1つは一定期間の間にそれぞれが別々に起きる確率。
もう1つは片方が起きた事で、もう片方が起きる確率。
それぞれの関係性からそれぞれの相互作用を研究します。
③ブレーンストーミング法
集団によってアイデアを生み出す方法。
グループを作り、その中で独創的なアイデアを生み出す。
その時他人を批判したり、他人からの抑圧を感じたり感じさせたりしてはならない。
あるメンバーがアイデアを出したら、ほかのメンバーがそのアイデアに自分のアイデアを積み上げていく事になる。
参加者は他人の批判を態度や言葉に表してはいけないのが絶対のルール。
イメージとしては足を引っ張る人がいないすごく建設的な会議。
理想の会議。
④フォーカスグループインタビュー
グループであることは前述のブレーンストーミングと変わらないですが、明確な違いとしては「司会者」がいる、という事です。
この司会者はフォーカスグループインタビューの訓練を受けていて、進行役を任される。
特定のテーマに対して議論がかわされていくがもし、それてしまった時もこの司会者が話を軌道に戻す。
参加者同士の会話が生まれる為刺激しあい、個別にインタビューをするよりもより範囲が広かったり、密な情報が得られたりする。
⑤シナリオ分析
起こる得る未来を予測する為に、「複数のシナリオ」を用意する。
ここでいう「シナリオ」は将来の状況の描写。
一般的には3つのシナリオを用意する。
「楽観的シナリオ」「現実的シナリオ」「悲観的シナリオ」の3つ。
分析が終わったら何をすればいいの?
それぞれ自分にあった分析方法を使い、いくつかの予測が建てられたと思います。
その予測を「機会」なのか「脅威」なのかに分類していきます。
そして「機会」ならば確実に手に入れる為の準備をし、「脅威」ならば絶対に避けるように対策・準備を行います。
これがマクロ環境に対する対策を打つための手段になります。
まとめ
少し前にやった「マクロとミクロ」の補足の今回でした。
補足回をやってみると、「あれ、改めて調べてみると前回言ってた事が根底から覆されるぞ。」とヒヤっとした所が何個かありました。
結果、今回は間違ったことを言っていることは無かったので良かったです。
マーケティングに出てくるビジネス用語は、1つを解説しようと思っても結局色々なビジネス用語とつながってしまいます。
なので順番をうまく導かないと混乱が生まれてしまいそうなので、これからの記事作成に生かしていこうと思います。
【知識が0ベースでも言葉を理解出来るようになる】
【環境分析】編
いかがだったでしょうか?
それではまた次回。