こんにちは。
kztakaです。
今回は「STP分析」について、解説していきます。
マーケティングを始めて行うビジネスパーソンは、必ず押さえておくべき分析方法として非常に有効かつシンプルなものなので理解しやすいと思います。
それでは次章からさっそく解説していきます。
なんの略語?
Segmentation(分裂)「市場の細分化」
Targetting(標的)「狙う市場の決定」
Positioning(立ち位置)「自社商品・サービスの立ち位置の明確化」
それぞれを日本語に直訳すると、上記のようになるので意味は理解しづらいですよね。
なので、「」内にビジネス的な訳を入れておきました。
直訳よりも幾分かわかりやすいと思います。
「STP」で1つの言葉、というわけではなくてそれぞれ独立した言葉の頭文字をとったものになります。
どんな時に使われるの?
STP分析は自社商品・サービスを戦略的に販売していくため、自社商品・サービスを客観的に分析する方法です。
その為、商品・サービスが完成し、どのように販売していくかを検討する(マーケティング戦略を立てる)タイミングで使われます。
あくまで自分たちの立ち位置を明確にする、ということがこの「STP分析」では目的のため、消費者へのアプローチはまた別で行う必要があります。
しかし、「STP分析」で自分の立ち位置、狙うターゲットが明確化されていれば、
・どんなCMを打つか
・どんなSNSを使ってアプローチしていくか
・誰を広告塔として起用するか
などなどが決まってきますので、方針として効果的なアプローチはしやすくなりますね。
商品・サービスの客観的評価、効果的なアプローチ方法の選出のために効果的な分析方法です。
では更に「Segmentation」「Targetting」「Positioning」の3つに分けて解説していこうと思います。
Segmentation
前章でビジネス的な訳として「市場の細分化」としました。
細分化するカテゴリーは多岐にわたります。
例えば「ユーザーの職業で括る」だったり、「年齢+性別で括る」ことができます。
「価格帯」なんかもそうですね。
これらを組み合わせて市場全体を細かいグループで括っていくことを「セグメンテーション」と言います。
例えば「ボールペン市場」を例に出したいと思います。
ボールペン市場は非常に大きく、ただ闇雲に商品を売り出しても潰されてしまうのが目に見えています。
そこで市場を「ノック式か否か」「使う人の年齢(10代~80代)」「性別」で分け、合計32パターンのセグメントに分けることにした。
Targetting
設定したセグメントの中で、自分たちの製品を積極的に使ってくれそうなユーザーはどこなのかを決めます。
前章で説明した「狙う市場を決める」ですね。
例えば「20~40代男性、ノック式を利用」をターゲットとして設定します。
この「Segmentation」と「Targetting」は両方ともセットで他の分析方法でも出て来ることが多く、「分けたら絞って選択する」というルーティンをくりかえしていくことになります。
なので必ずセットで覚えてくださいね。
Positioning
全く競合がいない分野・市場なのであれば、自分のポジションの明確化(差別化)は「その製品であること」になるため、特に何かする必要はありません。
しかしそんな分野・市場は探してもなかなか見つかるものではありません。
大概の市場は既に競合企業が存在していることがほとんどです。
そして、その既に存在している競合はどの程度の規模なのか、なども考える必要があります。
例えば、シェアの大半を牛耳っている「マーケットリーダー」がいる場合、これから参入するにしても大きく収益を上げることが難しいでしょう。
逆を言うと、シェアをたくさんの企業で分割している状態なのであれば、差別化を図ることで大きなシェアの獲得・収益の確保が可能になります。
なので「ポジショニング」が必要になるわけです。
いわゆる差別化という事です。
その市場での自社の立ち位置を明確にして、その市場で戦い続けられるようにしていきます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
マーケティング戦略を立てるための分析方法としては入門編であり、応用・活用を効かせていくことも可能になります。
製品でもサービスでも、どんな商品でもこの分析方法は当てはめることが出来るほど応用がききます。
一流のマーケターもまずは小さな一歩から!
入門編だからと侮らずにきっちり頭に入れて地力としましょう!!
・分析をはじめる順番は関係ない
・マーケティング戦略を立てる為のフレームワーク
・製品、サービスを客観的に見ることが出来る
・ビジネスフレームワーク – 経営戦略や業務改善、問題解決などに役立つ分析ツールや思考の枠組み。MBAなどで教わることが多く、ビジネスに必要とされるロジカルシンキングや発想法などを体系的にまとめたもの。SWOT分析、ファイブフォース分析などが挙げられる。
・開発・運用・意思決定を行う際に、その基礎となる規則・構造・アイデア・思想などの集合のこと。日本語では「枠組み」などと訳されることが多い。
Wikipediaより抜粋
それではまた次回。
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